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帆立貝形古墳一覧|読み方と、前方後円墳とのちがい

帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん)は、前方後円墳の前方部が極端に短い形です。

上から見ると、帆立貝の殻に見える。

名前は形の見立てから来ています。

ただの小さな前方後円墳ではありません。 この形が選ばれた理由をめぐって、説が分かれています

このページでは、収録している帆立貝形古墳を横に並べて比べます。

帆立貝形古墳とは|読み方と形

読み方はほたてがいがたこふんです。「帆立貝式古墳」「帆立貝形墳」とも書かれ、どれも同じ形を指します

円い墳丘に、ごく短い前方部がつく形です。前方部の長さが後円部の直径の半分に満たないものを、この形に分類する扱いが一般的です。

前方後円墳の仲間か、円墳の仲間か。

分類そのものが揺れています。 前方後円墳の一種として数える立場と、独立した形として数える立場があり、数え方によって全国の基数が変わります。

築かれたのは、主に古墳時代の中期です。

前方後円墳を築くことを許されなかった層が選んだ形。

という説明がよく示されます。中央が墳丘の形で序列をつけていたとする見方ですが、確かめられてはいません

東日本きっての副葬品|野毛大塚古墳 1基

野毛大塚古墳(東京都世田谷区)は、文化庁が帆立貝形前方後円墳(全長82メートル)とする古墳です。

4基の埋葬施設から、東日本きっての副葬品が出た。

一つの墳丘に埋葬施設が四つあり、鉄製の武器と武具、石製の模造品がまとまって出土しました

小さい形だから内容も小さい、とはなりません。 帆立貝形という「格の低い形」とされてきた古墳から、その地域で群を抜く副葬品が出ています。

形と中身が一致しない。

この一基は、墳丘の形だけで被葬者の力を測ることの危うさを示します。

多摩川流域の古墳群のなかにあり、墳丘に登れます。頂上には埋葬施設の位置が示されています。

国宝の埴輪が出た古墳|宝塚古墳 1基

宝塚古墳(三重県松阪市)は、1号墳と2号墳の総称です。市街地から南に3キロほど離れた丘陵の上にあります。

1999年(平成11年)の発掘調査で、1号墳の造り出しから類例のない姿の船形埴輪が見つかりました。

全長140センチメートル、高さ94センチメートル。

この埴輪を含む宝塚1号墳出土品は、令和6年(2024年)に国宝に指定されています

宝塚古墳が二つの形にまたがるのには理由があります。 2号墳が5世紀前半頃の全長90メートルの帆立貝式古墳で、1号墳とは形が違います。

同じ場所に、別の形の古墳が並んでいる。

収録している帆立貝形は2基だけですが、この形は全国にあります。

帆立貝形古墳を並べる

収録している2基を並べます。

古墳所在出たもの特徴
野毛大塚古墳東京都世田谷区全長82メートル鉄製武器・武具、石製模造品。4基の埋葬施設
宝塚古墳(2号墳)三重県松阪市全長90メートル1号墳出土品の船形埴輪が国宝(2024年指定)

2基しか収録していませんが、どちらも「形の格」では説明がつかない内容を持っています。

格が低いとされる形から、その地域で最上の品が出ている。

前方後円墳を築けなかった層の形、という説明だけでは足りません。野毛大塚古墳の副葬品は東日本きってのものであり、宝塚古墳の出土品は国宝です。

形と中身が一致しないという点は、円墳にも当てはまります。下段の直径が13.8メートルしかないキトラ古墳が壁画で知られるように、

古墳の値打ちは、墳丘の形と大きさだけでは決まらない。

もうひとつ、帆立貝形は分類そのものが揺れている形です。前方後円墳の一種として数えるか、独立した形とするかで全国の基数が変わります。

数字を見るときは、何をどう数えたのかを確かめる必要があります。

帆立貝形古墳についてよくある質問

帆立貝形古墳の読み方を教えてください。

ほたてがいがたこふんです。「帆立貝式古墳」「帆立貝形墳」とも書かれますが、どれも同じ形を指します。

帆立貝形古墳と前方後円墳の違いは何ですか。

前方部の長さです。前方部が後円部の直径の半分に満たないほど短いものを帆立貝形に分類する扱いが一般的です。ただし前方後円墳の一種として数える立場もあり、分類は揺れています。

なぜ帆立貝形という名前なのですか。

上から見た形が帆立貝の殻に見えることによる見立てです。円い墳丘に、ごく短い前方部がついた形をしています。

帆立貝形古墳は格が低いのですか。

前方後円墳を築くことを許されなかった層が選んだ形という説明がよく示されますが、確かめられてはいません。野毛大塚古墳からは東日本きっての副葬品が出ており、形と中身は一致していません。

帆立貝形古墳から国宝は出ていますか。

三重県松阪市の宝塚古墳では、1号墳の造り出しから見つかった全長140センチメートルの船形埴輪を含む出土品が、2024年に国宝へ指定されました。同じ場所にある2号墳が全長90メートルの帆立貝式古墳です。

帆立貝形古墳の一覧(収録しているすべての古墳) 4基

本文で取り上げなかったものも含めて、この形に属する古墳をすべて並べています。名前を押すと個別ページへ移ります。

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