猪名川の流域で、古墳時代前期を代表する大阪府の史跡。
池田茶臼山古墳とはどんな古墳か
池田茶臼山古墳はひとことで言えば猪名川の流域でいちばん早い時期の大型古墳です。大阪府池田市にあり、五月山の丘陵に築かれています。
大阪府は、この古墳を府指定の史跡として登録し、時代を「古墳前期」としています。指定は昭和46年3月31日です。
池田市は次のように書いています。
茶臼山公園内にある池田茶臼山古墳は、大阪府史跡に指定され、猪名川流域の古墳文化を物語る上で、貴重な古墳です
この古墳の墳丘の大きさについては、公式のページに数字を見つけられませんでした。市も府も、規模を示していません。
出土した品は池田市立歴史民俗資料館が保管しており、市はこれを「猪名川流域の古墳時代前期を代表する遺物」と位置づけています。
池田茶臼山古墳の読み方と別名
読みは「いけだちゃうすやまこふん」です。「茶臼」は茶の葉をひく道具で、その形に似た小山をこう呼びました。
茶臼山という名の古墳は、全国にたくさんあります。大阪府の指定史跡の一覧だけを見ても、池田市の池田茶臼山古墳と、大阪市天王寺区の「茶臼山古墳および河底池」が別々に並んでいます。同じ府内に、一年違いで指定された二つの茶臼山があります。
このほか兵庫県朝来市には茶すり山古墳、岡山市には中山茶臼山古墳があります。名だけで探すと必ず取り違えますので、所在地の市名まで含めて確かめてください。
池田茶臼山古墳(いけだちゃうすやまこふん)
大阪府と池田市が用いる名。府内に複数ある茶臼山古墳と区別するため、市名を冠している。
茶臼山公園(ちゃうすやまこうえん)
この古墳がある公園の名。池田市は古墳を茶臼山公園内にあるとしている。
茶臼山古墳および河底池(ちゃうすやまこふんおよびかわぞこいけ)
大阪市天王寺区にある別の府指定史跡。名が似ているため取り違えに注意。
池田茶臼山古墳は誰の墓か
池田茶臼山古墳の被葬者はわかっていません。宮内庁の治定もありません。大阪府の指定史跡として、池田市が管理しています。
手がかりになるのは、出土品の位置づけです。池田市立歴史民俗資料館は、この古墳から出た品を猪名川流域の古墳時代前期を代表する遺物としています。
つまり、猪名川の流域で最も早い時期に大型の古墳を築いた人物、ということになります。ただし、名を示す資料は公表されていません。わかっていないことは、わかっていないままにしておきます。
公式の説明:わかっていない
猪名川流域の古墳文化を物語る貴重な古墳とするのみで、人物の比定はない。
断定できない:記載なし
府指定史跡の一覧には名称・分類・所在地・時代のみが載り、被葬者の記載はない。
池田茶臼山古墳の大きさと形
池田茶臼山古墳の墳丘の大きさについては、公式のページで数字を確かめられませんでした。大阪府の指定文化財一覧にも、池田市のページにも、長さや直径の記載がありません。
わかっているのは、次のことです。大阪府はこの古墳を記念物(史跡)として登録し、所在地を池田市、時代を古墳前期としています。指定は昭和46年3月31日です。
池田市は、古墳が茶臼山公園の中にあること、平成29年10月から保護工事を実施し平成30年3月に完了したことを公表しています。工事では多言語対応の説明板が二つ設けられ、そこにこれまでの発掘調査の結果が写真を用いて解説されています。
墳丘の大きさ:公式に確認できませんでした
大阪府史跡への指定:昭和46年3月31日
大阪府が示す時代:古墳前期
保護工事の期間:平成29年10月から平成30年3月まで
設けられた説明板:多言語対応説明板2基
池田茶臼山古墳はいつ作られたか
池田茶臼山古墳の場所と行き方(観光情報)
出土品を見たい場合は、池田市立歴史民俗資料館へ向かってください。1980年に開館した施設で、池田茶臼山古墳の出土資料、娯三堂古墳の出土資料、池田城跡の出土資料などを保管しています。
開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は月曜日と火曜日ですが、祝休日にあたる場合は開館し、火曜日が祝休日のときは翌日が休みになります。年末年始と展示準備の期間も休みです。問い合わせの電話は072-751-3019です。
池田茶臼山古墳(茶臼山公園内)
池田茶臼山古墳(茶臼山公園内)の住所:池田市
交通:公式に確認できませんでした
駐車場:公式に確認できませんでした
料金:公式に確認できませんでした
内部見学:古墳の周回路が再舗装され、多言語対応の説明板2基とライトアップ照明が設けられている
大阪府の一覧では、所在地は「池田市」とだけ示されています。町名までを載せた公式のページは、確かめられませんでした。
最寄りの駅、バス停、駐車場、開いている時間、料金については、公式の記載を見つけられませんでした。
池田茶臼山古墳の発見と調査の歩み
数字が公表されていない古墳をどう書くか
この古墳について、公式のページから墳丘の長さも直径も高さも取れませんでした。大阪府の指定文化財一覧が示すのは、名称・分類・所在地・時代の四つだけです。池田市のページも、規模には触れていません。
ないものは、ないと書きます。推し量った数字を並べれば、それらしいページにはなりますが、読む人の役には立ちません。
公式が数字を出していないという事実自体が、この古墳の現状を伝えています。
国の史跡であれば、文化庁の国指定文化財等データベースに解説文が載り、規模も書かれます。池田茶臼山古墳は府の指定史跡であるため、そこには載りません。同じ「史跡」でも、調べやすさに差が出ます。
平成三十年に整えられた古墳
池田市は、この古墳の保護工事についてこう書いています。
このたび、古墳を保護し未来に残していくため、平成29年10月から保護工事を実施し、平成30年3月に完了しました
工事で設けられたのは、多言語対応の説明板が二つ。これまでの発掘調査の結果を、写真を用いて解説しています。そのほか、古墳の周回路が再舗装され、ライトアップの照明が付きました。
夜に照らされる古墳は、そう多くありません。
池田茶臼山古墳から出土したもの
出土品の一覧は、公式のページで確かめられませんでした。池田市立歴史民俗資料館が保管していることと、それが猪名川流域の古墳時代前期を代表する遺物とされていることまでが、公表されている内容です。
現地の説明板と資料館の展示が、いまのところ最も詳しい情報源になります。資料館は1980年の開館で、近世の文芸・学問・古文書から考古・美術工芸・民俗まで幅広く扱っています。
池田茶臼山古墳出土資料
池田市立歴史民俗資料館が保管する。猪名川流域の古墳時代前期を代表する遺物とされている。
娯三堂古墳出土資料
同じ資料館が所蔵する、近くの古墳の出土品。あわせて見ることができる。
発掘調査の成果
現地の多言語対応説明板に、これまでの発掘調査の結果が写真を用いて解説されている。
副葬品の内訳
公式のページに一覧の記載を見つけられなかった。品目ごとの数は確かめられていない。
池田茶臼山古墳と関連する古墳
池田茶臼山古墳についてよくある質問
池田茶臼山古墳は誰の墓ですか。
わかっていません。宮内庁の治定もありません。大阪府の指定文化財一覧にも池田市のページにも、被葬者についての記載はありません。
池田茶臼山古墳の大きさはどれくらいですか。
公式に確認できませんでした。大阪府の一覧にも池田市のページにも、墳丘の長さや直径の記載がありません。現地の説明板か池田市立歴史民俗資料館で確かめてください。
池田茶臼山古墳はどこにありますか。
大阪府池田市です。大阪府は所在地を池田市とだけ示しています。池田市は、古墳が茶臼山公園の中にあるとしています。
池田茶臼山古墳はいつ作られましたか。
大阪府は時代を古墳前期としています。池田市立歴史民俗資料館も、出土品を猪名川流域の古墳時代前期を代表する遺物としています。
池田茶臼山古墳の出土品はどこで見られますか。
池田市立歴史民俗資料館です。開館時間は午前9時から午後5時、休館日は月曜日と火曜日で、祝休日の場合は開館します。電話は072-751-3019です。
池田茶臼山古墳と併せて覚えたい言葉・用語
府指定史跡(ふしていしせき)
都道府県が指定する史跡。国の指定と違い、文化庁のデータベースには載らない。
記念物(きねんぶつ)
文化財の区分の一つ。史跡・名勝・天然記念物がここに入る。
猪名川(いながわ)
兵庫県と大阪府の境を流れて大阪湾へ注ぐ川。その流域に古墳が並ぶ。
茶臼山(ちゃうすやま)
茶をひく道具に似た形の小山を指す呼び名。同名の古墳が全国にある。
池田茶臼山古墳の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。